2018年1月21日日曜日

子ども学と子育て Vol.23 アッカンベー

「アッカンベー」
1月に福岡の実家から広島へ、そしてその週末には千葉の実家に帰郷した。貴一朗はいろんな乗り物に乗れてウキウキだったけど、千葉から広島に帰る前夜、突然の嘔吐。生ものを食べたし、ちょっとしたお腹のカゼか…と思っていたら、まさかのノロ。上からも下からもドンドン出てしまう。本人はケロッとしているのだけど、手洗いや掃除にいつも以上に気を付け、水分を補充するようにした。聞きしに勝るノロの脅威。とにかく再発させないよう、そして、1か月ほどはウィルスを保有し続けるらしいので、もう少し気を付けたいと思います。

さて、今までの貴一朗の記事を見返してみると、物事を覚えるスピードにただただ驚くのみなのが分かります。日々複雑なコミュニケーションができるようになっていく。昨日、今日あたりは、「ゴメン」が言えるようになった。「アリガトウ」、「イタダキマス」、「ゴチソウサマ」はなんとなく言えるので、また基本的なコミュニケーションのボキャが増えたということです。

今日、とても面白かったのが、「アッカンベー」ができるようになったこと。まだどんな場面で使うのかはよくわかっておらず、ニコニコしながら「アッカンベー」とか言っていたけど、そういう場面が分かるようになるのもそんなに時間がかからないでしょう。本当に生意気になったときに使われて張り倒さないように気をつけねば(笑)。



2018年1月15日月曜日

子ども学と子育て Vol.19 貴一朗のカゼ その2



貴一朗寝起き201705

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Vol.19が下書きのままでした。ちょうど大変なことがあったので、そのまま追記します。
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4月に保育園に行き始めてすぐにもらったカゼはGW中に何とか終息したかに思ったけど、そこでは収まらなかった。

今年は学会参加の数も、調査の数もだいぶ減らした「つもり」で、「つもり」だったことを十分に自覚して、学会参加も必要最低限で帰る、というようにしている。特に発表もない、義理で参加せねばならないアフリカ学会は長野で開催だった。広島から長野へは、いったん東京に出て、そのあと、長野新幹線に乗らねばならず、やたらと遠い。朝4時半おきの予定だった。

明け方3時。授乳していた淳子から「熱が40度ある」と言われ、座薬をいれる。土曜日は淳子も稼ぎ時。僕ももろもろの前払いもあって、学会に行かねばそれが返ってこない…座薬を入れたし、様子をみるかどうするか…二人でいろいろ話をした結果、福岡の実家からお母さんに来てもらうことに。何とか都合をつけていただき、これで一安心。僕はのんきに学会に参加し、旧交を温め…しかし、落ち着いていられるわけもなく、2日目は学会をほぼキャンセルの状態で、広島に帰ることにした。長野から新幹線を待つ間、超高級りんごジュースを貴一朗のために買い、僕は意気揚々と広島に向かった。

ジュースのせいでやたら重くなった荷物をエッチラオッチラしながら、バス停からの坂を上がる。宿舎の入り口に下の階の奥さんがいる。僕は能天気に「こんにちは」なんて挨拶をすると、

「清水さん、大変です。お子さんが…」

「え?」

「けいれんを起こしたみたいで、今救急車を誘導するところなんです!」

たいした距離ではないけど、飛んで帰ると、多少容体の落ち着いた貴一朗を抱える連れ合い。義母さんから事情を聴く。熱が続いたあと、ぐったりして、急にけいれんしたとか…
病院に運ばれた貴一朗は2時間ほどして家に帰ってきたが、いつもの元気はなく、ぐったり。連れ合いも、義母さんもぐったり。もちろん僕も…

翌日、病院にいくと、突発性の熱性けいれん、とのこと。一度起きると二度目、三度目があることや、後遺症が残る可能性があること…

なんでのんきに学会なんて行ってたんだろ…かなり後悔して、大いに反省。
子育てをしながら仕事をする、というのがいかに難しいことか…





「ストリート・チルドレン」調査から Vol. 2 NGO-① 調査を始める 



KEOOGOの事務所前にて。
2008年。ある縁からワガドゥグ市内のいくつかのNGOと懇意にさせてもらうようになった。その中でその後もっとも世話になるのが、KEOOGOというNGOだった。このNGOは、元々「国境なき医師団(ベルギー)」のストリート・チルドレンのケアを行うプロジェクトが、同団体の撤退のタイミングで独立、現地NGO化した団体である。

Ousmane Sawadogoさん、Zampou Lassinaさん、Issa Ouedraogoさんらが当時からの中心メンバーで、KEOOGO立ち上げも彼らによって行われる。Sawadogoさん、Ouedraogoさんは看護師、Lassinaさんは社会学の修士を持つ、ブルキナファソでは相当なエリートである。

前回書いたラスタマンたちとのかかわりから、なんとなく「子ども」に焦点を絞って調査を行おうとしていたが、残念ながら自分一人で調査を行うことは難しかった。というのが、子どもたちが使うヌッシというストリート言語は100%理解できない。もちろん彼らとしても、物乞いをしなければならないので、フランス語ができる子はいるのだが、多くが片言でコミュニケーションというわけにはいかない。そして、ラスタマンたちに手伝いをお願いしても、少々危険なにおいのするこの作業、なかなか一緒にやってくれようという人がいなかったこともなかなか調査が進まなかったことの一つの理由だ。

そのようなわけで、僕はNGOに救いの手を求めた。

KEOOGOに行って事情を話すと、インターンとして受け入れてくれるという。何とか調査が始められることになった。

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2018年1月12日金曜日

子ども学と子育て Vol.22 コミュニケーション

京成上野にて。20180109
貴一朗のことを書くのも久しぶりです。

11月中旬から12月末までの断続的な出張で、ほとんど貴一朗とも顔を合わせることなく、ただただ、連れ合いから送られてくる写真や映像を見て、貴一朗を思い出していました。
12月末に福岡で再会すると、この約1か月半の時間に貴一朗がまた一気に成長していたことを実感しました。

今回の一番の驚きは、使える単語の数が一気に増えたこと、そして言葉と意味、行動が相当数一致するようになったことでした。

出張前から「パパ」「ママ」「キイチャン」はわかっていたように思いますが、このくらいはもう朝飯前で、「イヤ」などの意思を示す言葉をどう使えば僕らに伝わるか、動物の名前や、色の名前もかなりはっきり分かるようになっていました。そして、「カーズ(アニメ)」や電車もよく観察していて、キャラクターや電車の名前(「シンカンセン」、「フミキリ」などなど)も。

外にいたり、Youtubeを見ていて、「これはxxxっていうんだよ」というと、「xxx」とまねできるようにも。そして、ここ数日間では、「クスリを飲んだら、xxxしてあげるね」という、条件法の意味がわかるようになって、またさらにステップアップ。乾いたスポンジが水を吸い込むように毎日、というより、一瞬一瞬成長しています。

親バカ日誌第22弾でした。


2018年1月11日木曜日

「ストリート・チルドレン」の調査から Vol.1 きっかけ


2008年に博士課程後期に進学し、西アフリカのラスタ研究に一段落をつけ、僕は新たな研究テーマを探していた。たまたまいただいた調査費で、渡航したブルキナファソでフラフラとしていた。「フラフラ」という表現が悪ければ、もがいていた、と言ったほうがよいかもしれない。

新たな研究テーマ、まともに勉強もしなかった僕にはとても難しいことで、頼るは直観のみ。自分がちゃんと興味が持てるか、学問として成立するか、また、長くかかわることができるのか。これくらいのことを考えてテーマを探した。

それまでにいくつかのNGOと関わりを持っていた僕は、いくつかのNGOを訪れ、また、時間があると旧知のラスタの元を訪れて思案に暮れていた。そして…その地域のラスタの世話役にあたるラミンとその友人たちとコーヒーを飲みながら話をしていた時のこと、何人かの物乞いをする子どもたちが僕らの前を通りかかり、案の定、「白人」の僕を見つけておカネをせびりだした。

ラスタたちは「オン ナレ(やるものはない)」と言って追い払うと、「ああいう子どもたちは盗みをする。」と言い、僕に彼らには近づかないように言った。僕の調査では、ラスタの兄ちゃんたちの多くは、10代のころからストリートで商売をしたり、時に、ストリートで寝たり、メシを喰ったりしていて、僕からすれば、同じ属性の人たちだったのだけど、実はこの両者は全く異なったステージにいたのだ。外在的に類似した属性の両者がいかに異なるのか、これがストリート・チルドレンの問題との出会いである。

突然こんな話を書き出してみた。ずっとメシの話やら子どもの話やら、割と他愛もない(研究の種にはなっているのだけど)話題を書いてきたし、書くように努めてきた。それは、研究テーマはどうせ論文やらで書くことになるし、少し幅を広げる意味で、そして、日本語を書く習慣づけという意味でなのだけど、そろそろ研究の話も書いておいたほうがよいような気がして、少しずつ書いていきたいと思う。

そして、もう一つ、研究の話を書こうと思った大きな理由がある。ストリート・チルドレンの問題にかかわり始めて今年で10年目だ。これまでの研究でずいぶんいろんなことを汁に至ったのだけど、今度は僕が応答しなければならないモーメントがすぐそこに来ていることを感じるし、それは、きっと悠長に構えていてはいけないことなのだとも思っている。来る日に向けた準備、という意味もあるのだ。どんなことなのかは、いずれお知らせしたいと思う。

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2018年1月7日日曜日

ご恵投いただきました(高野秀行「謎の未確認納豆を追え!」『小説新潮』)


『小説新潮』11月~1月
これもお知らせが遅くなりました。この前の記事の関連です。

10月に研究会をご一緒した高野秀行さんが『小説新潮』に「謎の未確認納豆を追え!」という連載をされています。毎号、ご恵投いただき、とても興味深く読ませていただいています。この連載は、一昨年ナイジェリア北部(僕らは入れない…)、セネガル南部の風間ンス(こちらも推奨されていない)での取材をもとにしたもの。僕がひたすらブルキナファソだけをやっていたので、周囲の発酵調味料類の状況がよくわかります。

高野さん、突然この発酵調味料をやり始めたわけではなく、少し前には『謎のアジア納豆』という本に東南アジアの納豆について書かれています。東南アジアの納豆は、小泉武夫さんや石毛直道さん、さらに最近では、横山智さんがしっかりとまとめられていますが、アフリカとなると、高野さんがトップランナー。成分や薬効に関する論文はたくさんあるのですが、日本語で書かれたものなら、最も広く網羅されているように思います。

作家と研究者という呼び名の差はありますが、やっていることは同じ。「なんぜこんなところに納豆が」という驚きも共有しています。これからどんなものが生まれるのか、楽しみなところです。

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2018年1月6日土曜日

第1回「アフリカの発酵食品と文化」研究会(どんだけ遅い報告だ…)

ずいぶん前の話になってしまいましたが、こんな研究会をやりました。

2012年あたりから少しずつネタを探し、調べてきた「西アフリカの食文化」研究の第一弾と言ったところ。発酵食品を調べているのですが、高野秀行さんが『小説新潮』に「謎のアフリカ納豆を追え!」という連載を始められるということで、まずはスンバラに焦点を当てました。

今回は初回ということで、顔合わせとそれぞれの興味関心の共有、あとはこれが大切だったのですが、基本的な知識の共有。スンバラがどんな広がりを持っているかとか、原料となる「ネレ」の学名(Parkia Biglobosa)の同定など、こういうところから始めました。

これはきっと面白い研究会になるはず…そんな期待を込めて、今年も第2回研究会を開催したいと思います。

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